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不動産公開 2026-10-26 ・ 更新 2026-10-30

住宅ローン控除はいくら戻る?2026年入居の省エネ基準は年14万円で頭打ち

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住宅ローン控除はいくら戻る?

住宅ローン控除で戻る額は、年末のローン残高×0.7%です。ただし、2026年に入居する省エネ基準の新築では、1年に戻る上限が14万円。残高が2,000万円を超えても、それ以上は増えません。

「3,000万円借りたから、毎年21万円戻る」。そう思っていると、1年あたり7万円ぶん、見込みが外れます。

書いている私は、売買ロジックを100以上検証してきたシステムエンジニアです。FP1級の資格は持っていますが、税理士ではなく、個別の税額計算や申告の代行はしません。国税庁と国土交通省の原文を開いて確かめた内容だけを書き、計算は仮の人でやっています。

まず1分チェック:自分の家はどの種類?

  1. 入居する年はいつですか。この記事は2026年入居の新築が対象です
  2. 家は「認定住宅」「ZEH水準」「省エネ基準適合」「それ以外」のどれですか。売買契約書や、建築会社の書類で確かめます
  3. 床面積は50㎡以上ですか。合計所得が2,000万円以下であることも条件です

2つ目で「それ以外」になる人は、先に次の節を読んでください。

3つの質問の1つ目:「14万円」の出どころは?

この記事は、3つの質問の最初、「その数字の出典は?」で確かめました。出どころは、国税庁タックスアンサー No.1211-1です(令和8年4月1日現在の法令等)。

式は2つだけです。年末のローン残高に0.7%をかける。そして、住宅の種類ごとの「控除限度額」を超えたら、そこで止める。2026年入居の限度額は、表のとおりです。

住宅の種類(2026年入居)期間1年の上限頭打ちになる残高*
認定住宅(長期優良・低炭素)13年31.5万円4,500万円
ZEH水準の省エネ住宅13年24.5万円3,500万円
省エネ基準に適合する住宅13年14万円2,000万円
それ以外の住宅原則なし0円-

国税庁 No.1211-1(2026年10月26日に確認、10月31日に読み直して2026年入居の限度額が同じであることを確かめた)の「控除限度額」の表から作成。*の列は筆者の計算(上限÷0.7%)。国税庁のページの借入限度額の表は画像のため、ここでは使っていません。子育て世帯などの上乗せは含みません

残高別に計算:省エネ基準の家で、年にいくら戻る?

省エネ基準に適合する新築に、2026年に入居した仮の人で計算します。年末のローン残高が変わると、その年の控除額はこうなります。

年末のローン残高残高×0.7%その年の控除額
3,000万円21万円14万円(上限で止まる)
2,000万円14万円14万円
1,500万円10.5万円10.5万円
1,000万円7万円7万円

筆者の計算。控除額=年末残高×0.7%、ただし上限14万円(国税庁 No.1211-1)。仮の人の前提:2026年入居・省エネ基準適合の新築。100円未満は切り捨てられますが、表では省いています

1行目を見てください。3,000万円借りても、上限があるので14万円で止まります。残高が3,000万円から2,000万円に減るまでの間、控除額は毎年14万円のままです。

つまり、借りた額を増やしても、控除は増えない範囲があります。控除を目当てに借りる額を増やすと、払う利息のほうが多くなることも、計算上はありえます。

「それ以外の住宅」は、原則ゼロ

いちばん見落としやすい点です。国税庁の表では、省エネ基準に適合しない新築(その他の住宅)は、2024年以降の入居で控除の期間が0年になっています。ただし、建築確認などの日付の条件を満たす場合は、10年・上限14万円になります(国税庁 No.1211-1)。

家を選ぶ段階で、省エネ基準に適合しているかを確かめないと、控除そのものが使えない場合があります。売買契約書の前に、書類で確かめる項目です。

いつ、どうやって戻る?1年目は確定申告、2年目からは年末調整

「いくら戻るか」の次に迷うのが、戻る時期と手続きです。国税庁の No.1213 では、会社員(給与所得者)の手続きが年で分かれています。

戻る時期は、確定申告で出した場合の国税庁の案内では、2〜3月の申告期間中は還付金の支払いにおおむね1か月から1か月半かかります。自宅から e-Tax で出した還付申告は3週間程度で処理されます。訂正申告や書類の不備、書面での別送があると、3週間の対象から外れます。

出典:国税庁 タックスアンサー No.1213「住宅を新築又は新築住宅を購入した場合(住宅借入金等特別控除)」、確定申告期に多いお問合せ事項Q&A Q41(どちらも2026年10月30日確認)。個別の手続きは勤務先か税務署に確かめてください

損する場合:引ききれないと、戻らない分が出る

控除は、まず所得税から引かれます。引ききれない分は、住民税から引かれますが、こちらにも上限があります。課税総所得金額等の5%、最高9.75万円です(国土交通省、2026年6月更新のページ)。

仮の人で確かめます。控除額が14万円。この人の所得税が6万円なら、残りの8万円は住民税から引かれます。住民税の上限が9.75万円なら、8万円は収まって、14万円まるごと戻ります。

では、所得税が3万円、住民税の上限が6万円の人なら。14万円のうち、引けるのは合わせて9万円。5万円は戻りません。

筆者の計算。所得税・住民税の額は説明のための仮の数字で、実際の税額ではありません。あなたの上限は、課税総所得金額等で変わります

年収が低めの人や、共働きで夫婦のどちらかに借入を集める人は、この「引ききれない」が起きやすくなります。控除額の表だけで安心しないでください。

私ならこうする

書き手のアイコン書き手

私なら、まず家の種類を書類で確かめます。次に、「年末残高×0.7%」と「上限」の小さいほうを、残高が減っていく年ごとに書き出します。最後に、自分の所得税と住民税の額で、引ききれるかを見ます。

ここまでやると、「毎年いくら戻る」が1つの数字ではなく、年ごとに変わる数字だとわかります。借入額を決めるのは、そのあとです。

この記事でわからないこと

金利が上がると、控除より利息のほうが大きくなる場合があります。金利が1%上がったときの返済額の計算と合わせて見ると、全体がつかめます。賃貸と持ち家の比べ方は賃貸と持ち家、35年で総額を比べたに書きました。

次にやることは1つ。契約前の書類で、家が「認定」「ZEH水準」「省エネ基準」「それ以外」のどれかを、1行で書き出してください。

あなたの検討している家は、書類の上で、どの種類になっていますか?

国税庁タックスアンサー No.1211-1「住宅借入金等特別控除」(令和8年4月1日現在法令等)、国土交通省「住宅ローン減税」(2026年6月更新)をもとに、制度の一般的な仕組みを説明したものです(2026年10月26日確認)。個別の税務の助言ではありません。あなたの控除額は、税務署か税理士に確かめてください。

よくある質問

住宅ローン控除は、2026年入居だといくら戻りますか

年末のローン残高の0.7%です。ただし上限があり、2026年入居の省エネ基準適合の新築は年14万円、ZEH水準は24.5万円、認定住宅は31.5万円です(国税庁 No.1211-1、2026年10月26日確認)。

借入額が多いほど、控除も多くなりますか

上限までです。省エネ基準の新築なら、年末残高が2,000万円(0.7%で14万円)を超えても、その年の控除は14万円で止まります。上限が頭打ちになる残高は、上限÷0.7%の筆者の計算です。

所得税で引ききれない分はどうなりますか

住民税から引かれます。ただし上限は、課税総所得金額等の5%、最高9.75万円です。それでも引ききれない分は戻りません(国土交通省、2026年6月更新のページ)。

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